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2019.12.01 両眼視機能検査

遮蔽レンズという選択(オクルア)【事例】

当店ではプリズム処方という視線のズレに対してのアプローチをその処方が必要なお客様にさせていただいています。

一か月単位で考えても一定数いらっしゃいます。

最近では、遠方の市外や県外からもきちんとしたメガネを作製したい、プリズム処方など含めた両眼視機能検査をしてほしいなど少しずつ増えてきました(^^)

 

皆様、遠方からお越しいただきありがとうございますm(__)m

 

目が疲れやすい、疲れてくると物が二重に見えてく、常に物が二重に見えてしまうなどの場合に基本的にプリズム処方をするわけですが、必ずしも全部が全部解決できるというわけではありません

レンズに組み込んでのプリズム処方の場合はメーカーでの作製範囲の限界もあります。

フレネル膜というシート状のプリズムをレンズに貼り付けてというやり方もありますが、下の図のように視界に線状に入るため、大人の方だと見た目的な問題やプリズムの数値を増やすと見え方の解像度が低下してしまうため使える方もいれば、解像度が落ちるため使用しなかったなどメリット、デメリットもあるわけです。

 

↓フレネル膜

 

 

 

今回、ご紹介するお客様はホームページを見てお越しいただきました。

ある日、朝目覚めたら物が二重にみえるようになってしまったとのことで大きい病院を受診され、脳を含めあらゆる検査をされたそうですが、原因がわからず。

 

先生には二重に物が見えてしまうのはどうしたらよいのかと聞いたところ、「眼帯をすれば?」で終わってしまったそうです。

 

困っていたところ当店を知りお越しいただきました。

 

カウンセリングを含めて目の状態を確認すると左目が内斜視になり、眼球位置が完全に内側に寄ってしまっている状態でした。

眼球運動や斜視のズレの量を測定し、物が一つに見えるプリズムを探ってみたもののズレの量がメガネで作製できる範囲を軽く越えていました。フレネル膜での矯正を試したところ解像度が下がり気になってしまうとのことでしたのでした。

私の処方は年齢、メガネ歴、プリズム量、プリズム矯正歴、環境などを考慮しますが、一つに物を見させるためにはプリズム量が多く、メガネも初めてということもありましたので掛けられるメガネになるかを考えると難しいと判断。

 

 

両眼での複視は両眼を使っているから起こる現象なので、片眼を遮蔽すれば両眼複視は起きません。
そこで「遮蔽レンズ」のご提案をしました。

↓遮蔽レンズ

 

↓通常レンズ

 

片目をすりガラス状のレンズにより片目の視性刺激を抑制させて複視に見えることをなくします。

 

 

少しレンズに色を入れてあげることで、着用したときに目立ちにくくなります。

 

↓着用イメージ

 

 

基本的には「両眼視を踏まえたメガネ作り」を心掛けておりますが、お客様の生活の質を考えれば最後の手として私はありだと考えております。

 

ただし、この処方はお客様とのしっかりお話をしてご理解とご了解のうえで作製いたします。

こちらのお客様にもメリット、デメリットをお話ししたうえで作製することに!

 

お渡しして2週間後くらいにお電話をさせていただき様子をお伺いすると、、、

「初めのうちは感覚が変わったものの、二重に物が見えていたのが気にならなくなり割とすぐに慣れちゃいました!」とのこと

 

メガネが下がってくるなども心配されてしまいました、「メガネの調整もばっちりです!」といっていただけたので良かった良かった(*’▽’)

 

今後もお客様の経過も伺いながら、メガネでサポートをしていければと思います

 

 

本日はこの辺で!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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